年2日間だけ「幻の駅」津島ノ宮駅を今年も開設 JR四国 4年ぶり“海開き”の田井ノ浜駅も

JR四国は、最寄りの神社のお祭りや海水浴場のオープンに合わせ、予讃線「津島ノ宮駅」、牟岐線「田井ノ浜駅」の2つの臨時駅を夏季限定で開設し、一部の普通列車を臨時停車させます。

毎年8月4日・5日の2日間のみ営業する「幻の駅」こと予讃線津島ノ宮駅(db_cheeky/PIXTA)
毎年8月4日・5日の2日間のみ営業する「幻の駅」こと予讃線津島ノ宮駅(db_cheeky/PIXTA)

毎年10万人が集まる津嶋神社の例大祭

津嶋神社(香川県三豊市)は江戸時代から“子どもの守り神”として厚く信仰されており、本殿は瀬戸内海の小島である津島にまつられています。島まで架けられている約250mの歩行者専用橋は通常は閉鎖されていますが、夏季例大祭が開催される毎年8月4日・5日のみ開放され、歩いて渡ることができます。

この橋を渡ると幸せが訪れるとも伝えられており、2日間はたくさんの子ども連れや夫婦、若いカップルら年間約10万人が訪れ、歩いて本殿を参拝するとのことです。4日は夜8時頃から奉納花火が打ち上げられ、花火の光と海からのライトアップで浮かび上がる津嶋神社の幻想的な姿が参拝者の目を楽しまれてくれます。

そして、海岸寺駅〜詫間駅間にある津島ノ宮駅は普段、すべての列車が通過しますが、大祭のある2日間だけ営業して普通列車が臨時停車します。昨年に続き2年連続の開設となり、2023年8月4日(金)は8時〜21時台の下り21本・上り22本、5日(土)は8時〜15時台の下り10本・上り11本が停車します。

営業日数が短く希少性が高いことから鉄道ファンの間では「幻の駅」と呼ばれていますが、周辺の混雑を避けてスムーズに来訪できる交通手段としての役割もしっかり果たします。両日とも津嶋神社には臨時駐車場が設けられますが、混雑時は1〜2kmほど歩く場合もあるとのことで、できるだけ列車で参拝するよう神社では呼びかけています。

(津島ノ宮駅、田井ノ浜駅に臨時停車する列車の時刻表、「夏の四国あちこちきっぷ」など詳細は下の図表を参照)

【路線図で解説】津島ノ宮駅、田井ノ浜駅に臨時停車する列車の時刻表、「夏の四国あちこちきっぷ」

子どもが特に安い! 夏季限定の乗り放題きっぷ

JR四国にある、夏季にしか開設されないもう一つの臨時駅は、牟岐線の由岐駅〜木岐駅間にある田井ノ浜駅です。ホームのすぐ目の前には、長さ約1kmにわたる白砂と水質の良さが自慢の「田井ノ浜海水浴場」(徳島県美波町)が広がります。室戸阿南海岸国定公園に含まれる小さな入り江に位置しており、遠浅で波も穏やかなので家族連れに人気です。

海水浴場は新型コロナウイルス感染症の影響で2020年から開設が見送られてきましたが、今年度の開設が決まり、同駅も4年ぶりの営業となります。海開き期間は7月9日(日)〜8月27日(日)までですが、田井ノ浜駅の営業は7月15日(土)〜8月6日(日)の23日間とやや短めの設定であることに注意が必要です。期間中は毎日、日中時間帯に上下各3本の普通列車が臨時停車します。

これらの臨時駅巡りや、四国各地の旅に最適なおトクなきっぷ「夏の四国あちこちきっぷ」が発売されます。7月13日(木)〜9月30日(土)まで利用でき、連続する3日間、JR四国全線の特急・普通列車自由席が乗り放題のフリーきっぷです。おねだんは大人13,000円・小児3,500円で、通年発売で同じ効力の「四国フリーきっぷ」(大人18,000円・小児9,000円)と比べて割安です。

きっぷ購入者は、通常8,580円のレンタカーSクラスが4,000円で利用できる「駅レンタカー四国WEBトクプラン2023」に申し込むことができ、文字通り四国のあちこちまで行くことができそうです。

窓口発売の紙のきっぷのほか、スマートフォンアプリ「しこくスマートえきちゃん」「しこくるり」などで購入できるデジタルチケットも同時発売されます。デジタルの小児価格は3,500円とさらにおトクで、夏休みの子ども連れの旅行に便利です。さらに、「しこくるり」からの購入者先着1,000名に限り、四国の主要観光施設をおトクに利用できる「旅ぱす」6ポイント分のプレゼントもあります。

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